石丁場があるとは思えない谷筋、沢に沿って歩を進める中、 石面に残る石鑿跡が歩みを止めました。 石面の黒いシミは堆積物を取り除いた跡です。 石鑿跡は僅かしか見えていなかったのですが、まるで石が「ここだよ」と呼んでいるようでした。 堆積物を払いのけると見事な刻印が現れたのです。