通常石材を切り出す際、沢中の岩体は運び出しが困難なため、石工が作業することはあまりありません。 御石ヶ沢石丁場内では、沢中の岩体に矢穴痕を確認することがあります。 降雨が少ない年には、沢の流水が無くなり、岩体が水流に浸からないため作業を行ったのでしょうか? しかし元は沢中の地形に岩体が存在しているため、運び出し困難として作業を止めてしまったと考えられます。 写真の石材に開けられた矢穴は幅5cm以下で寛永時代以降の作業痕です。